Soviet Policy in the Far East, 1944-1951 (by Max Beloff) Review Author: H. de la Costa, Philippine Studies vol. 2, no. 2 (1954): 180–183
同じ号にJohn Schumacher, "Rizal and Blumentritt" が掲載されている。
この書評によると、紹介されている本のポイントは次の通りである。
この本はヤルタ会談からサンフランシスコ条約までのソ連のアジア政策の一貫性を検証したものである。特にすべてはやつらの計画通り、という陰謀史観的な見方ではなく、ソ連も不測の事態への応答として外交を進めてきたという見方に立っている。総じて言えば、ソ連の極東政策は、一方で大国としての側面と国際共産主義運動の中心としての側面の緊張関係にありつつも、一貫した目標の下で、個別の状況に一定の柔軟性をもって合目的に対応したものといえる、とする。
デ=ラ=コスタは人文科学を修めたイエズス会士として、こうした時事的な問題についての発言も多い。著作集4巻のうち一つは時事問題に関する巻である。ここでは反共の立場からソ連の外交政策の現状分析を評価しようとしている。
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