2015年8月7日金曜日

De la Costa (1956), "Jesuit Education in the Philippines to 1768"

H. de la Costa, "Jesuit Education in the Philippines to 1768", Philippine Studies vol. 4, no. 2 (1956): 127–155

タイトルの通り、フィリピンにおけるイエズス会による学校教育の導入過程とその内容について述べられている。

16世紀末に、イエズス会によるスペイン人子弟向けの教育機関の設置が求められ、資金面の問題や同時期にサントトマス学院を設立したドミニコ会との対立とその調停などを経て、初等教育から高等教育まで、またマニラから地方へと至る、イエズス会による教育諸機関の確立の次第が記される。またカリキュラムを詳細に紹介し、結部では19世紀に政庁によって導入された初等教育に比して劣るところがなかった、という点が強調されている。

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